2017年から地下鉄高架部の補修工事に伴い休館していた「札幌市交通資料館」が2024年5月1日(水)にリニューアルオープンしました。リニューアルでは展示内容や展示スペースの構成が改められ、オープン後は来館者で賑わっています。
今回、札幌市交通資料館に行ってきましたので、その様子を実体験レポートします。
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札幌市交通資料館とは
札幌市交通資料館は、札幌市の公共交通の歴史を発信している鉄道保存展示施設で、昭和50年に開館しました。地下鉄南北線自衛隊前駅の高架下に設けられており、平成29年より地下鉄高架部の補修工事に伴い一時休館していましたが、令和6年5月にリニューアルオープンしました。リニューアルした札幌市交通資料館のテーマは「見て、聞いて、触れて」で、体験型の施設となっています。
開館期間 | 4月15日~10月31日(冬季休館) |
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開館時間 | 9:30~16:30 |
休館日 | 水曜日(市内小学校夏休み期間を除く) |
入館料 | 無料 |
駐車場 | なし |
住所 | 札幌市南区真駒内東町1丁目1番20号 |
電話番号 | 011-522-5380 |
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スタンプテーリング
新企画! 1番から順番に重ねてスタンプを押すと少しずつ完成に近づきます。何ができるかなぁ?


ワクワク。形が少しずつ見えてきました。


窓と線路もできた!

最後に5番目のスタンプを押すと、なんと木製22号車が浮かび上がってきました。
最初は子供だましだろうなぁと思ってスタンプを押していましたが、実際に押し終わってみると感動!すごくキレイに、そして、見事な木製22号車ができあがり、嬉しくて大事に家に持って帰ってきました。
屋内の展示スペース
展示スペースは「① ウェルカムコーナー」、「② ヒストリーコーナー」、「③ 体験コーナー」、「札幌市営交通の誇りコーナー」の4エリアに分かれています。
ウェルカムコーナー
なりきり写真館


車掌になりきって写真撮影できます。車掌さんがかぶっている帽子も貸してもらって撮影もできるようです。親子連れに人気の場所でした。
ヒストリーコーナー
のりものヒストリー・ライブラリー








過去の地下鉄や電車の模型、プレート、乗車券、腕章など歴史を感じるアイテムがたくさん展示されていました。

木製22号車




大正7年、札幌の街に最初に登場した路面電車で、約18年間活躍したそうです。
車内に入ることもできました。手すり一つとっても歴史を感じさせてくれます。車掌の位置に立って記念撮影している人たちもたくさんいました。こちらも人気撮影スポットです。
体験コーナー
体験型の展示があります。
市営交通おと図鑑


「市営交通おと図鑑」では、地下鉄の駅名ボタンを押すと、駅や電車内のアナウンスを聞くことができます。私は最寄りの駅名を押してみました。
日本で初めて自動改札機が導入されたのが札幌の地下鉄でした。とても珍しく海外から視察に来ることもあったそうです。
札幌地下鉄ライド



実物の車両コントローラーを用いて地下鉄の運転体験ができます。子供だけでなく、大人の皆さんも楽しんで体験されていました。
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札幌市営交通の誇りコーナー
市営交通おしごと図鑑


市営交通に関わる方たちのお仕事についての説明があります。こんなこともやっているんだ!と思うお仕事も。

屋外展示場
管理する人が少ないため全部の乗物を開放することは難しく一部の乗物を順番に開放しているそうです。(GWや夏休みは管理する人が増えるので開放する乗物も増えるかもしれないそうです。)

第1展示場|バス


マイクロバスとボンネットバスはクラシカルな雰囲気でかっこいいですね。


緑バスと赤バスが展示してありました。


赤バスの中に入ってみました。運転席の左には料金箱とのりつぎ券(昔ありましたね!)が設置されています。車内は白い輪の吊り手がありますね。


懐かしの料金箱と整理券です。ちょっとさびているのがレトロ感あふれていて、逆にいいですね。
第2展示場|電車関係


第2展示場は電車コーナーです。電動除雪車も展示されていました。
GW期間中は、A801とM101の車内に入ることができます。
A801




A801は北海道初の連接車です。
M101


古くはあるものの、きれいに保存されていてとても見ごたえがありました。
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第3展示場|地下鉄
第3展示場は地下鉄コーナーです。




南北線営業第1号車です。世界初のゴムタイヤ使用車で、廃車まで100万キロを走った働きものです。

2024年ゴールデンウイーク期間の混雑状況と所要時間
2024年のGWのときの様子です。リニューアルオープンの日だったので、オープン時間には列ができていました。


9時半に着いたときには行列ができていましたが、この後ろに並んでもすぐに中に入ることができました。館内を40分強見て回り、帰るときには列はなくなっていました。

おわりに
資料館としては小粒ながらも、札幌市営交通の歴史と魅力がつまった充実の空間です。無料で楽しめ、地下鉄の駅からも近いので是非足を運んでみてはいかがでしょうか。