札幌の街に、秋の訪れを告げる黄金色の並木道があります。北海道大学の北13条通りに並ぶ、約380 メートルにわたるイチョウ並木。両脇に立つ70本あまりのイチョウが、秋には一斉に黄葉し、「金色のトンネル」とも称される風景を生み出します。
この並木道を舞台に、学生主体で開催されている秋のイベントが、北大金葉祭(こんようさい)です。昼間の美しさに加え、夜には幻想的なライトアップが施され、札幌の秋を代表するひとときとなっています。
この記事では、2025年に開催される第14回北大金葉祭の最新情報と、2023年に行われた第12回金葉祭の様子をあわせてご紹介します。
訪れる前に雰囲気を感じたい方も、過去の思い出を振り返りたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
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2025年 第14回北大金葉祭:開催情報と見どころ
開催日時/ライトアップ時間
◆ 2025年11月1日(土)・2日(日)
◆ ライトアップ:1日 18:00〜21:00、2日 18:00〜20:00
※ 雨天の場合、各企画の実施時間が変更となる場合があります。最新情報は公式インスタグラム「北大金葉祭」でご確認ください。
会場
北海道大学札幌キャンパス 北13条門付近、北13条いちょう並木(札幌市北区北13条西5~7丁目)(Google Mapsへ>>)
アクセス・駐車場
◆ 地下鉄南北線「北12条駅」から徒歩約4〜5分 または、JR「札幌駅」北口から徒歩10〜15分。
◆ 来場者用駐車場:なし。車での来場は近隣コインパーキングを利用。
今年の見どころ
① 金色のトンネルライトアップ
ライトアップされた約380 mのイチョウ並木が「金色のトンネル」となって幻想的な空間を演出します。
② 秋の味覚屋台
屋台・秋の味覚(焼きいも、ポトフ、焼きそばなど)が並び、温かい雰囲気で食も楽しめます。
③ 体験&ステージ企画
子ども向けの縁日・工作体験・ストリートピアノなど、幅広い世代で楽しめる催しも企画されています。
④ フォト&SNSキャンペーン
カメラ・スマホ派にも嬉しいフォトコンテストやSNS投稿キャンペーンも実施予定です。
訪れるならこの時間帯がおすすめ
黄金色に染まる並木をゆっくり散策。
薄暗くなり始め、ライトアップ開始前の雰囲気も独特
ライトアップ開始後はぐっと幻想的に。写真撮影ならライトアップ直後が比較的混雑も緩やかでおすすめ。
※ 防寒対策を忘れずに(札幌の晩秋は冷え込みます)。
2023年 第12回北大金葉祭の様子
ここでは、2023年に開催された第12回北大金葉祭の様子をご紹介します。
当日は昼間から多くの人でにぎわい、日が沈むとともに幻想的なライトアップが始まりました。
写真を通して当日の雰囲気を振り返りながら、これから訪れる方の参考になるようなポイントもお伝えします。
「金色のトンネル」と呼ばれる北大のイチョウ並木が、どのように夜へと表情を変えていくのか、ぜひご覧ください。
点灯前のイチョウ並木:夕暮れの静けさと黄金のトンネルの準備

夕暮れが近づく17時半ごろには、すでに多くの人が北大のイチョウ並木に集まっていました。ライトアップ前の柔らかな光に照らされた黄金色の葉が、静かに夜の始まりを待っています。
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単色ライトアップ:一瞬で輝く、黄金色の世界へ

18時、カウントダウンとともに一斉にライトが灯ります。黄金色のイチョウがくっきりと浮かび上がり、歓声が上がる瞬間。
点灯のその瞬間を動画におさめている人もたくさんいました。

単色ライトがつくる静かな光の道は、まるで秋の神殿のようです。
赤く染まった葉:モミジとイチョウ、秋色の競演

ライトの下で、赤く染まるモミジと黄色いイチョウが並び立ちます。鮮やかな色彩のコントラストが、秋の深まりをいっそう際立たせます。
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フルカラーライトアップ:紫・緑・オレンジ…光が染める幻想の森
続いて、フルカラーLEDによる演出が始まりました。黄色から紫、青、緑、オレンジへと次々に色を変えるイチョウの木々。光と葉のグラデーションが織りなす幻想的な瞬間です。





時間とともにライトが変化し、並木道全体がカラフルに彩られます。

オレンジ・緑・ピンクなど、暖かくも不思議な色の世界に包まれました。まるで夢の中を歩いているような光景に、訪れた人たちはうっとり。
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ぽっかり浮かんだ満月:月が重なった一夜限りの奇跡
ライトアップされたイチョウの間から、ちょうど満月が顔を出しました。

黄金の葉と白い月が重なり、まるで一枚の絵のような美しさ。偶然が生み出した、忘れられない奇跡の瞬間です。
おわりに
昼の柔らかな黄金色ももちろん素晴らしいですが、夜のライトアップによってその同じイチョウ並木がまったく別の顔を見せる、それが金葉祭の醍醐味です。
2025年の開催では、昨年以上に企画が充実し、家族連れ・カップル・ひとり散策にもぴったりのイベントとなっています。「今年しか味わえない秋のひととき」を、ぜひこの機会に体験してみてはいかがでしょうか?

